【あなたの財産を守る!】巧妙化する証券口座乗っ取り詐欺から身を守る方法
「まさか自分のお金が…?」そんな不安を感じていませんか?近年、ネット証券の口座が何者かに乗っ取られ、預けていた大切なお金が勝手に株などに使われてしまう被害が急増しています。特に、老後の資金や将来のためにコツコツ貯めてきたお金が、一瞬にして失われてしまう可能性もあるのです。
このブログ記事では、お金持ちの方も、これから投資を始めようと考えている方も、そして老後の資金を守りたい方も、将来のために資産形成を考えている方も、全ての方が知っておくべき証券口座乗っ取り詐欺の最新の手口と、あなたの財産を守るための具体的な対策を、高校生でも理解できるように分かりやすく解説します。
なぜ今、証券口座の乗っ取りが危険なのか?
被害の現状:目を疑うほどの金額と件数
2025年3月から4月にかけて、楽天証券、SBI証券、野村證券といった大手のネット証券会社を含む少なくとも7社で、顧客の口座が不正にアクセスされ、勝手に株取引が行われる被害が相次いで確認されました。
金融庁の発表によると、2025年2月から4月16日までのわずか2ヶ月半の間に、不正アクセス件数は3,312件、不正取引件数は1,454件に達し、売却金額は約506億円、買付金額は約448億円という巨額の被害となっています。これは、一人当たりの被害額も決して小さくないことを示しています。実際に、数百万円単位の損失を被った個人投資家も少なくありません。
狙われるのは日本:「日本の甘さ」を突く巧妙な手口
驚くべきことに、世界中で発見される新たなフィッシングメールの8割以上が日本を標的にしているというデータもあります。これは、日本のインターネットセキュリティ対策の甘さや、日本人の警戒心の低さが犯罪者に狙われている可能性を示唆しています।
特に、生成AIの登場により、以前は不自然だった日本語のフィッシングメールも非常に巧妙で、見分けがつきにくいものへと進化しています。まるで本物の証券会社や銀行からの連絡と見分けがつかないほど巧妙な手口で、IDやパスワード、さらには二段階認証の情報まで騙し取ろうとしてくるのです。
巧妙化する乗っ取りの手口とは?
主な侵入経路:フィッシング詐欺とコンピュータウイルス
証券口座への不正アクセスの主な原因として考えられているのは、以下の2つです:
- フィッシング詐欺: 偽のウェブサイトやメールを通じて、IDやパスワードなどの認証情報を騙し取る手口です。
- 巧妙な偽メール: 楽天証券、SBI証券、野村證券などの大手証券会社や、Amazon、PayPay、ETC、国税庁、ANAといった有名企業を装ったメールが送られてきます。
- 不安を煽る件名: 「アカウント確認のお願い」「証券口座確認のお願い」といった直接的なものだけでなく、「セキュリティに関する大事なお知らせ」「セキュリティ対策のお知らせ」「フィッシングにご注意」といった、セキュリティ対策を促すような件名のメールが、実はフィッシング詐欺であるケースも多いのです。
- 偽サイトへの誘導: メール内のリンクをクリックすると、本物そっくりに作られた偽のログインページに誘導され、そこで入力したIDやパスワードが盗まれてしまいます。
- コンピュータウイルス(マルウェア)感染: パソコンやスマートフォンが「インフォスティーラー」と呼ばれる情報窃取型のウイルスに感染し、保存されたIDやパスワード、クレジットカード情報などの機密情報が丸ごと盗み取られる可能性があります。
- 感染経路: 不審なウェブサイトへのアクセス、不正な添付ファイルを開くことなどが原因となります。
- 被害: 保存されたログイン情報だけでなく、ウェブサイトの閲覧履歴なども盗まれ、気づかないうちに個人情報が犯罪者の手に渡ってしまうのです。
乗っ取り後の手口:中国株を大量購入する理由
不正にログインされた口座では、保有している株が無断で売却され、その資金で中国市場の低位株が大量に購入されるという手口が共通して見られます。
その理由は、株価操縦による不正な利益を得るためと考えられています。取引量の少ない低位株は、大量の買い注文が入ると比較的簡単に株価が上昇します。犯人は、あらかじめ自身も同じ株を保有しておき、株価が上昇したところで一気に売り抜けて利益を得るのです。
被害者の口座には、価値が下がった後の株や、意図しない取引による損失だけが残るという、非常に悪質な手口です。
大切な財産を守るために、今すぐできること
基本の徹底:ID・パスワードの管理と使い回しをやめる
- 複雑なパスワードを設定する: 英数字、記号を組み合わせ、推測されにくいパスワードを設定しましょう。
- パスワードの使い回しをやめる: 同じパスワードを複数のウェブサイトやサービスで使い回すのは非常に危険です。万が一、一つのサービスから情報が漏洩した場合、芋づる式に他のアカウントも乗っ取られる可能性があります。特に、金融機関のID・パスワードは絶対に使い回さないでください。
- 定期的にパスワードを変更する: 少なくとも数ヶ月に一度はパスワードを変更する習慣をつけましょう。
強力な防御壁:二段階認証を設定する
多くの証券会社が提供している二段階認証(多要素認証)は、不正ログインを防ぐための非常に有効な手段です。
これは、IDとパスワードに加えて、SMSで送信される認証コードや、専用の認証アプリで生成されるコード、生体認証(指紋認証や顔認証)などを利用して本人確認を行う仕組みです。
たとえIDやパスワードが盗まれたとしても、二段階認証を設定していれば、第三者が不正にログインすることは非常に困難になります。まだ設定していない方は、今すぐ設定を行いましょう。
侵入を防ぐ:フィッシング対策とセキュリティソフトの活用
- 不審なメールやSMSのリンクは絶対にクリックしない: 証券会社や銀行などを装ったメールやSMSには、絶対に記載されたリンクをクリックしないでください。
- 公式サイトはブックマークからアクセスする: 普段利用する証券会社の公式サイトは、必ずブラウザのブックマーク(お気に入り)からアクセスするようにしましょう。
- URLを確認する: ログインページなどのURLが、正規のものと異なっていないかを確認する習慣をつけましょう。
- セキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つ: パソコンやスマートフォンには、信頼できるセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態にアップデートしておきましょう。定期的なウイルスチェックも忘れずに行いましょう。
- OSやソフトウェアを最新の状態に保つ: パソコンやスマートフォンのOS、ウェブブラウザなどのソフトウェアは、常に最新の状態にアップデートしましょう。アップデートには、セキュリティの脆弱性を修正する重要な情報が含まれています。
早期発見のために:定期的な口座の確認と取引通知の確認
- 定期的に取引履歴を確認する: 証券口座や銀行口座の取引履歴を定期的に確認し、身に覚えのない取引がないかチェックしましょう。普段取引をしない休眠口座も、定期的に確認することが大切です。
- 取引確認のメールやSMSを必ず確認する: 証券会社から送られてくる取引確認のメールやSMSは、必ず内容を確認しましょう。身に覚えのない取引通知があった場合は、すぐに証券会社に連絡してください。
万が一、被害に遭ってしまったら…
もし、身に覚えのない取引があったり、不正アクセスされた疑いがある場合は、ためらわずにすぐに利用している証券会社に連絡してください。
また、警察庁のサイバー犯罪相談窓口や、国民生活センターなどにも相談することも検討しましょう。
被害に遭った場合の補償については、証券会社によって対応が異なる場合があります。楽天証券は「本人が入力したか否かにかかわらず、登録されたIDや暗証番号で取引されたものは補償しない」と説明しており、被害者との間でトラブルになるケースも報告されています。しかし、金融法規制の専門家からは、金融商品取引法上の補償禁止規定に抵触しないため、証券会社が顧客損失を補償する法的余地があるという分析も出ています。
いずれにしても、早期の対応が被害の拡大を防ぐ上で非常に重要です。
【結論】油断せずに、確実な対策を
証券口座の乗っ取り詐欺は、巧妙化の一途を辿っており、決して他人事ではありません。大切な財産を守るためには、私たち一人ひとりがセキュリティ意識を高め、基本的な対策を徹底することが不可欠です。
今回ご紹介した対策は、どれもすぐに実践できるものばかりです。「自分は大丈夫」と思わずに、今一度ご自身のセキュリティ対策を見直し、確実な対策を講じることで、大切な財産を詐欺の被害から守りましょう。

