「投資って難しそう…」「将来のためにお金を増やしたいけど、何から始めればいいかわからない…」そんな風に思っていませんか?実は、日本には、投資の利益が非課税になるお得な制度があるんです。それがNISA(ニーサ)とiDeCo(イデコ)。この二つを知れば、あなたも無理なく賢く資産形成を始められます!この記事では、投資初心者のあなたにも分かりやすいように、NISAとiDeCoの基本を丁寧に解説します。
※本記事の内容は現時点(2025年3月時点)の情報に基づいています。最新情報は公式サイト等で必ずご確認ください。
NISA(ニーサ)ってどんな制度?
NISAの基本的な仕組み
NISA(少額投資非課税制度)は、日本政府が、個人が少額からでも投資を通じて資産を形成することを支援するために作った制度です。通常、株式や投資信託などの金融商品に投資して利益が出た場合、その利益に対して約20%の税金がかかります。しかし、NISA口座を通じて投資を行った場合、年間で定められた金額までの投資から得られる利益(売却益や配当金)が非課税になるという大きなメリットがあります。これは、本来税金で引かれてしまうはずのお金も、そのまま再投資に回したり、将来のために貯蓄したりできるため、効率的な資産形成につながります。例えば、NISA口座で10万円の利益が出たとすると、通常は約2万円の税金がかかりますが、NISAを利用すればこの2万円が手元に残るのです。
新NISAで何が変わった?
2024年から、NISA制度は大きく変わり、より使いやすくなりました。主な変更点は3つあります。まず、投資できる金額が大幅に増えました。これまでのNISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類がありましたが、新しいNISAでは、「つみたて投資枠」が年間120万円まで、「成長投資枠」が年間240万円まで、合計で年間360万円まで投資できるようになりました。2つ目は、非課税で保有できる期間が無期限になったことです。以前は、一般NISAは5年、つみたてNISAは20年という非課税期間の制限がありましたが、新しい制度では、いつまででも非課税で運用を続けることができるようになったため、より長期的な視点で資産形成に取り組むことができます。最後に、生涯にわたる非課税保有限度額が1,800万円と設定されました。これは、NISA口座で購入した金融商品の取得金額の合計が1,800万円までであれば、非課税で持ち続けることができるというものです。さらに、売却した分の非課税投資枠は、翌年以降に再び利用できるようになるため、より柔軟な運用が可能になります。
NISAのメリット・デメリット
NISAの最大のメリットは、なんといっても投資によって得た利益が非課税になることです。通常かかる約20%の税金がかからないため、利益をそのまま再投資に回したり、将来の資金として活用したりできます。また、NISA口座で保有している資金は、原則としていつでも自由に引き出すことができるため、急な資金が必要になった場合でも安心です。さらに、NISA口座での取引は、原則として確定申告が不要であるため、手続きが簡単であるという点もメリットとして挙げられます。
一方で、NISAにはデメリットや注意点もあります。まず、投資である以上、元本割れのリスクは避けられません。市場の状況によっては、投資した金額よりも資産が減ってしまう可能性があります。また、NISA口座で発生した損失は、他の課税口座(特定口座や一般口座)で得た利益と相殺すること(損益通算)ができません。そのため、もし損失が出たとしても、税金面でのメリットはないことに注意が必要です。
iDeCo(イデコ)ってどんな制度?
iDeCoの基本的な仕組み
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、国民年金や厚生年金といった公的年金に上乗せして、自分で作る年金制度です。NISAとは異なり、iDeCoは主に老後の生活資金を準備することを目的としています。iDeCoの大きな特徴は、掛金を自分で拠出し、自分で運用方法を選ぶという点です。毎月、自分で決めた金額を積み立てていき、その資金を預貯金、保険商品、投資信託などの中から自分で選んだ商品で運用します。そして、原則として60歳以降に、それまで積み立ててきた掛金と運用益を年金または一時金として受け取ることができます。iDeCoへの加入は任意ですが、掛金が全額所得控除の対象になるなど、税制上の大きな優遇措置があります。
iDeCoの税制優遇
iDeCoの最大の魅力は、拠出時、運用時、受取時の3つの段階で税制上の優遇措置が受けられることです。まず、拠出時には、拠出した掛金の全額がその年の所得から控除されます。これにより、所得税や住民税が軽減されるため、毎年の税負担が軽くなります。例えば、年間で20万円の掛金を拠出した場合、所得税率が10%であれば、所得税だけで2万円の節税効果があることになります。次に、運用時には、NISAと同様に、運用によって得た利益(利息や運用益)には税金がかかりません。通常は約20%の税金がかかるところが非課税になるため、複利効果を最大限に活かして効率的に資産を増やすことができます。最後に、受取時にも税制優遇があります。60歳以降に積み立てた資金を受け取る際には、一時金として受け取る場合は「退職所得控除」、年金形式で受け取る場合は「公的年金等控除」の対象となり、税負担が軽減されます。このように、iDeCoは老後資金を準備する上で、非常に有利な税制優遇を受けられる制度と言えます。
iDeCoのメリット・デメリット
iDeCoの最大のメリットは、掛金が全額所得控除になることによる大きな節税効果と、運用益が非課税になることです。特に、所得税率が高い人ほど節税効果は大きくなります。また、長期的に非課税で運用することで、複利の効果も期待でき、効率的に老後資金を積み立てることができます。さらに、自分のリスク許容度に合わせて、預貯金、保険商品、投資信託など、様々な金融商品の中から運用商品を選ぶことができるのもメリットの一つです。
一方で、iDeCoにはいくつかのデメリットや注意点があります。最も大きな点は、原則として60歳になるまで積み立てた資金を引き出すことができないということです。そのため、急な資金が必要になった場合など、流動性の面で制約があります。したがって、無理のない範囲で掛金を拠出することが重要です。また、iDeCoに加入する際や、運用期間中、そして給付を受ける際に、各種手数料がかかる場合があります。金融機関によって手数料が異なるため、事前にしっかりと比較検討する必要があります。さらに、NISAと同様に、投資信託などの運用商品を選んだ場合、元本割れのリスクがあることも理解しておく必要があります。
NISAとiDeCoはどう違う?初心者向け比較
目的の違い
NISAとiDeCoは、どちらも個人の資産形成を支援する制度ですが、その主な目的は異なります。NISAは、比較的自由な目的で、中長期的な資産形成全般を支援する制度です。投資で得た利益が非課税になるため、例えば、将来の住宅購入資金、教育資金、旅行資金など、様々な目標に向けて活用できます。一方、iDeCoは、国民年金や厚生年金などの公的年金に上乗せする形で、主に老後資金の準備に特化した制度です。税制優遇を受けながら長期的に積み立てることで、豊かな老後生活を送るための一助となることを目指しています。
資金の引き出しやすさ
資金の引き出しやすさにおいても、NISAとiDeCoは大きく異なります。NISAで運用している資金は、原則としていつでも自由に引き出すことが可能です。そのため、ライフプランの変化に合わせて柔軟に対応できます。一方、iDeCoで積み立てた資金は、原則として60歳になるまで引き出すことはできません。これは、iDeCoが老後資金の形成を目的としているためです。したがって、iDeCoを利用する際は、60歳まで資金が拘束されることを十分に理解しておく必要があります。
税制上のメリット
税制上のメリットの種類も、NISAとiDeCoでは異なります。NISAの税制上のメリットは、投資によって得た利益(売却益や配当金)が非課税になるという点です。一方、iDeCoは、掛金を拠出する時、運用している間、そして将来受け取る時の3つの段階で税制上の優遇措置があります。拠出した掛金は全額所得控除の対象となり、運用益も非課税、そして受け取る際にも控除が適用されます。このように、iDeCoはNISAに比べて、より多くの税制優遇を受けられる可能性があります。
投資できる金額
年間で投資できる金額(投資枠・拠出限度額)も、NISAとiDeCoで異なります。新しいNISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて、年間最大360万円まで投資が可能です。一方、iDeCoの毎月の掛金の上限額は、加入者の職業や加入している年金制度によって細かく定められています。例えば、自営業者の方と会社員の方では上限額が異なりますし、会社員の方でも企業年金に加入しているかどうかで上限額が変わります。ご自身の状況に合わせて、拠出できる上限額を確認することが重要です。
投資初心者におすすめの活用法
まずは少額からNISAを始めてみる
投資初心者の場合、まずはNISAのつみたて投資枠を活用して、少額からコツコツと積立投資を始めるのがおすすめです。つみたて投資枠は、毎月決まった金額を自動的に積み立てていく仕組みなので、一度設定してしまえば手間がかかりません。また、少額から始めることで、投資のリスクを抑えながら、投資というものに慣れていくことができます。非課税で運用できるメリットを活かしながら、無理のない範囲で資産形成を始めてみましょう。
iDeCoは将来の備えとして検討する
iDeCoは、老後資金を準備するための非常に有効な制度です。特に、掛金が全額所得控除になるというメリットは大きく、毎年の税負担を軽減しながら老後資金を積み立てることができます。将来のためにしっかりと備えたいと考えている方は、iDeCoの活用を検討してみましょう。ただし、原則として60歳まで引き出せないという点は理解しておく必要があります。ご自身の職業における掛金上限額を確認し、無理のない範囲で計画的に積み立てていくことが大切です。
NISAとiDeCoの併用も有効な手段
資金に余裕がある場合は、NISAとiDeCoを併用することも有効な手段です。iDeCoで節税しながら老後資金を積み立てつつ、NISAを活用して、より自由な目的のための資産形成を行うことができます。それぞれの制度のメリットを最大限に活かすことで、より効率的な資産形成を目指せるでしょう。例えば、まずiDeCoの掛金上限額まで拠出して所得控除のメリットを確保し、さらに余剰資金があればNISAで非課税での運用額を増やすといった活用方法が考えられます。
結論
NISAとiDeCoは、賢く資産を増やすための強力な味方です。NISAは手軽に始めやすく、iDeCoは将来の安心を築くのに役立ちます。まずはそれぞれの特徴を知り、ご自身のライフプランに合わせて、一歩踏み出してみましょう。

