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住宅ローン金利:固定 VS 変動?3000万ローンで検証

「マイホーム」夢の実現に向けて、大きな一歩となる住宅ローン。でも、金利タイプには「固定金利」と「変動金利」があって、どっちを選べばいいか悩みますよね。特に、これから日銀の利上げが予想される中、将来の返済額がどうなるか不安に感じる方もいるのではないでしょうか?この記事では、そんな疑問や不安を解消するために、金利タイプ別の特徴から、今後の金利動向を踏まえたシミュレーション、そしてあなたに合った金利タイプの選び方まで、中学生にも分かるように徹底解説します!賢い選択をして、安心してマイホーム生活をスタートしましょう。

※当ブログでは投資情報(2025年3月時点)を提供していますが、これらは参考情報であり、投資判断は自己責任で行ってください。結果について当方は一切責任を負いませんので、ご了承ください。

住宅ローンの基本:固定金利と変動金利

住宅ローンを検討する上で、最初に理解しておきたいのが金利タイプです。大きく分けて「固定金利型」「変動金利型」「固定期間選択型」の3つがあります。それぞれの特徴をしっかりと把握することで、自分に合ったタイプを見つける第一歩となります。

金利タイプ別の特徴

変動金利(変動型)は、市場の金利動向に合わせて金利が変動するタイプです。一般的に、半年ごとに金利が見直されることが多いですが、返済額の見直しは5年に一度と定められています。また、変動金利には「125%ルール」という仕組みがあり、返済額が上がっても、それまでの返済額の125%が上限となります。しかし、金利が上昇した場合、返済額に占める利息の割合が増え、元金の返済が進みにくくなる点には注意が必要です。

固定金利(固定型)は、借入期間中の金利がずっと固定されるタイプです。代表的なものに【フラット35】がありますが、多くの銀行も独自の固定金利型商品を提供しています。変動金利よりも金利は高めに設定されることが多いですが、将来の金利変動リスクを回避できるという大きなメリットがあります。返済額が確定しているため、長期的な返済計画を立てやすいのも特徴です.

固定期間選択型は、3年、5年、10年など、一定期間だけ金利を固定し、期間終了後にその時点の金利で再度金利タイプを選択できるタイプです。固定期間中は金利も返済額も変わりませんが、期間終了後に金利が上昇していれば、返済額も増える可能性があります。固定金利と変動金利の中間的な選択肢と言えるでしょう。

変動金利のメリット・デメリット

変動金利の最大のメリットは、借入当初の金利が固定金利よりも低い傾向にあることです。これは、現在の低金利環境においては特に魅力的に映ります。毎月の返済額を抑えたい方や、短期間での完済を予定している方にとっては、有利な選択肢となる可能性があります. また、金利が低下した場合には、返済額が少なくなる可能性もあります。

しかし、変動金利には将来的な金利上昇のリスクが常に伴います。日銀の利上げなどにより金利が上昇した場合、返済額が増加する可能性があります。また、返済額の見直しは5年に一度ですが、それまでの間も金利上昇によって利息負担が増え、元金がなかなか減らないという状況に陥ることも考えられます. 金利動向を常にチェックし、必要に応じて繰り上げ返済や借り換えなどの対策を講じられる方に向いていると言えるでしょう.

固定金利のメリット・デメリット

固定金利の最大のメリットは、返済期間中の金利が変動しないため、毎月の返済額が確定し、将来の返済計画が立てやすいことです。金利上昇リスクを心配することなく、安心して返済を続けたい方にとって、最適な選択肢となります。特に、長期間のローンを組む場合や、収入の安定性に不安がある方にとっては、固定金利の安心感は大きいでしょう. また、現在の低金利水準が今後上昇すると考えるのであれば、今のうちに固定金利で借りておくことは賢明な判断と言えます.

一方、固定金利のデメリットとしては、一般的に借入当初の金利が変動金利よりも高めに設定されていることが挙げられます。そのため、借入当初の返済額は変動金利よりも多くなる傾向があります。また、将来的に金利が低下した場合でも、返済額は変わらないため、変動金利の方が有利になる可能性もあります.

固定期間選択型という選択肢

固定期間選択型は、一定期間は固定金利の安心感を得ながら、将来の金利動向に応じて再度選択できるという、固定金利と変動金利の良いとこ取りのような選択肢です。特に10年固定は人気が高く、固定期間選択型を選ぶ人の多くがこの期間を選択しています。これは、短期的な金利の安定性と、将来の状況に応じた柔軟性を求める方が多いことを示しています。

固定期間中は返済額が変わらないため、計画的な返済が可能です。そして、固定期間終了時には、その時点の金利情勢や自身の経済状況に合わせて、再度固定金利にするか、変動金利にするかなどを選択できます。現在の低金利環境から将来的な金利上昇が予想される状況においては、当面の金利を固定しつつ、将来の選択肢を残せるという点で、バランスの取れた選択と言えるでしょう.

日銀の利上げと住宅ローンへの影響

なぜ今、金利タイプが重要なのか

長らく続いた日本の低金利環境に変化の兆しが見えています。日銀が金融政策を見直し、今後利上げを行う可能性が指摘されているため、住宅ローンを検討している方にとって、金利タイプの選択はこれまで以上に重要な判断となります.

もし日銀が利上げを実施した場合、変動金利型の住宅ローン金利は上昇する可能性が高く、毎月の返済額が増加する可能性があります. 一方、固定金利型は借入時の金利がそのまま適用されるため、利上げの影響を受けません. つまり、今後の金利動向を予測し、どちらの金利タイプがより有利になるのかを見極めることが、将来の返済負担を大きく左右するのです.

シミュレーションの前提:頭金なし3000万円ローン

具体的な比較を行うために、頭金なしで3000万円の住宅ローンを借り入れた場合を想定し、20年ローン35年ローンのそれぞれのケースで、固定金利と変動金利の総返済額をシミュレーションしてみましょう。返済方法は元利均等返済とします.

シミュレーションに用いる金利は、現時点での一般的な金利水準を参考に、以下の通り仮定します。

  • 固定金利(全期間固定型): 1.9% (ソースのフラット35の2025年3月時点の金利を参考に)
  • 変動金利(当初): 0.5%
  • 将来の変動金利上昇: 日銀の利上げにより、以下の2つのシナリオで変動金利が上昇すると仮定します.
    • シナリオ1(緩やかな上昇): 5年後に0.5%上昇、さらに5年後に0.5%上昇(最終的に1.5%で安定)。
    • シナリオ2(比較的急な上昇): 3年後に1.0%上昇、さらに3年後に0.5%上昇(最終的に2.0%で安定)。

予測される金利変動のシナリオ

上記のシミュレーション前提に基づき、20年ローンと35年ローンそれぞれの場合で、固定金利と変動金利の総返済額を試算し、比較していきます。ただし、変動金利の将来の金利はあくまで仮定であり、実際の金利動向によって結果は大きく変動する可能性があることに留意してください.

変動金利のシミュレーションでは、「125%ルール」や5年ごとの返済額見直しといった変動金利特有のルールも考慮に入れる必要がありますが、ここでは簡略化のため、金利変動に合わせた利息と元金の返済額の変化に基づいて概算を算出します。より詳細なシミュレーションについては、後述の住宅ローン比較サイトなどを活用することをおすすめします.

徹底比較!20年ローンと35年ローンの場合

20年ローンのシミュレーション分析

固定金利(年率1.9%)の場合

  • 月々の返済額:約149,000円
  • 総返済額:約35,760,000円

変動金利(当初0.5%)の場合

  • シナリオ1(緩やかな上昇)
    • 当初5年間:月々の返済額 約138,000円
    • 6年目~10年目(金利1.0%と仮定):月々の返済額は増加
    • 11年目~20年目(金利1.5%と仮定):さらに月々の返済額は増加
    • 総返済額(概算): 約35,040,000円 (ソースの変動金利シナリオに基づく)
  • シナリオ2(比較的急な上昇)
    • 当初3年間:月々の返済額 約138,000円
    • 4年目~6年目(金利1.5%と仮定):月々の返済額は増加
    • 7年目~20年目(金利2.0%と仮定):さらに月々の返済額は増加
    • 総返済額(概算): シナリオ1よりも増加する可能性

このシミュレーションでは、20年ローンの場合、緩やかな金利上昇のシナリオであれば変動金利の方が総返済額を抑えられる可能性があります。しかし、金利が比較的早く上昇するシナリオでは、固定金利の方が総返済額を抑えられる可能性も考えられます。

35年ローンのシミュレーション分析

固定金利(年率1.9%)の場合

  • 月々の返済額:約96,000円
  • 総返済額:約40,320,000円

変動金利(当初0.5%)の場合

  • シナリオ1(緩やかな上昇)
    • 当初5年間:月々の返済額 約84,000円
    • 6年目~10年目(金利1.0%と仮定):月々の返済額は増加
    • 11年目~15年目(金利1.0%と仮定):月々の返済額はさらに増加
    • 16年目~20年目(金利1.5%と仮定):月々の返済額はさらに増加
    • 21年目~35年目(金利1.5%と仮定):月々の返済額はさらに増加
    • 総返済額(概算): 約43,680,000円 (ソースの変動金利シナリオに基づく)
  • シナリオ2(比較的急な上昇)
    • 当初3年間:月々の返済額 約84,000円
    • 4年目~6年目(金利1.5%と仮定):月々の返済額は増加
    • 7年目~9年目(金利1.5%と仮定):月々の返済額はさらに増加
    • 10年目~35年目(金利2.0%と仮定):月々の返済額はさらに増加
    • 総返済額(概算): シナリオ1よりも大幅に増加する可能性

35年ローンの場合、変動金利は初期の返済額を抑えられるものの、長期的な金利上昇の影響を受けやすく、シナリオによっては固定金利よりも総返済額が大幅に増加する可能性があります。

シミュレーション結果から見えてくること

これらのシミュレーションから、将来の金利上昇の度合いによって、どちらの金利タイプがお得になるかが変わることが分かります。一般的に、変動金利は初期の負担が軽いものの、金利上昇リスクを伴います。一方、固定金利は初期金利が高めですが、金利変動のリスクを回避できます。

特に長期のローン(35年など)の場合、金利上昇の影響が大きくなるため、慎重な検討が必要です。また、ローンの期間が長くなるほど、総支払額に占める利息の割合も大きくなることも覚えておきましょう.

賢く選ぶ!あなたに最適な金利タイプ

短期ローンなら変動金利?長期ローンなら固定金利?

一般的に、返済期間が短い(例えば10年以下)ローンであれば、変動金利のメリットを享受しやすいと言われています。金利上昇のリスクが比較的低く、低い金利で借り入れられる可能性があるため、総返済額を抑えられるかもしれません。

一方、返済期間が長い(例えば20年以上)ローンを検討している場合は、固定金利を選択する方が安心できる可能性が高いです. 長期間にわたる金利変動のリスクを回避でき、返済計画も立てやすくなります。今回のシミュレーションでも、35年ローンの場合は固定金利の方が総返済額を抑えられる可能性が示唆されています.

ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、個々の経済状況やリスク許容度によって最適な選択は異なります

リスク許容度と返済計画で考える

金利タイプを選ぶ際には、ご自身のリスク許容度をよく考えることが重要です。将来の金利上昇に不安を感じたくない、毎月の返済額を一定にしたいという方は、固定金利が適しています.

一方、ある程度の金利上昇リスクを許容でき、金利動向を常にチェックして繰り上げ返済などの対策を講じられる方は、変動金利も選択肢の一つとなります.

また、返済計画も重要な要素です。将来的に収入が増える見込みがある、まとまった資金で繰り上げ返済を予定しているなどの場合は、変動金利を積極的に利用する戦略も考えられます。

固定期間選択型を選ぶメリット

固定期間選択型は、将来の金利動向が不透明な場合に有効な選択肢となります。例えば、当面は金利上昇のリスクを避けたいけれど、数年後には金利が落ち着くかもしれないと考えている場合などです。

特に10年固定は、中長期的な安定性を確保しつつ、10年後の状況を見て再度金利タイプを選べる柔軟性があります. 現在の低金利環境がいつまで続くか分からない状況では、固定期間選択型も賢い選択肢の一つと言えるでしょう.

住宅ローン選びで頼りになる!おすすめ情報サイト

金利や条件を比較できるサイト

住宅ローンの金利や条件は、金融機関によって大きく異なります。複数の金融機関を比較検討することが、最適なローンを見つけるための第一歩です. 以下のサイトは、多くの金融機関の住宅ローン情報を比較できるため、非常に参考になります.

  • 価格.com 住宅ローン ():多数の金融機関の住宅ローン情報を比較でき、金利タイプや借入期間、借入金額などの条件を入力して比較結果を一覧で確認できます。ランキングや口コミも参考になります.
  • LIFULL HOME’S 住宅ローン ():不動産情報サイトLIFULL HOME’Sが提供する住宅ローン比較サービスです。物件情報と合わせて住宅ローンを探すことも可能です。
  • SUUMO 住宅ローン比較 ():リクルートが運営するSUUMOの住宅ローン比較サービスです。金利だけでなく、諸費用や審査に関する情報も比較できます.
  • モゲチェック ():最新の金利情報や各銀行の住宅ローンを比較できるだけでなく、借り入れ可能額の診断や専門家へのオンライン相談も可能です.

各銀行の公式サイトもチェックしよう

これらの比較サイトに加えて、気になる金融機関のウェブサイトを直接確認することも重要です. 各銀行の公式サイトでは、最新の金利情報やキャンペーン情報、団体信用生命保険の内容、手数料などを詳しく確認することができます.

実際に借り入れを検討する際には、金利だけでなく、手数料、団体信用生命保険の条件、繰り上げ返済手数料、返済方法の柔軟性なども総合的に検討することが大切です.

まとめ:将来を見据えた住宅ローン選び

今後の日銀の利上げ予測を踏まえ、ご自身のリスク許容度や返済計画に合わせて、慎重に検討するようにしましょう。固定金利と変動金利のメリット・デメリットをしっかりと理解し、複数の金融機関を比較検討することが、最適な住宅ローン選びの第一歩となります.

今回のシミュレーションでは、35年ローンでは固定金利の方が総返済額を抑えられる可能性が示唆されました。返済期間が15年から20年を境にそれより短い期間なら変動金利、それより長い期間なら固定金利が現時点で無難だと思います。